ビニール袋いうな
「ビニール袋言うな!」
出社一日目の最初の事。
上司が落ち着いて「あのなぁ、これからビニール袋って言うなよな」と、
私は何のことか見当すらつかず「え?はぁ?」
すると上司は「ポリエチレンの・・いやポリ袋だな」とぽつり。
私はこの時、これが合成樹脂の世界なのか!と驚いた。
これは入社27年の大ベテランのおはなし。
それからは彼が「ビニール袋言うなよ」と後輩にやさしく伝えるようになりました。
一体どういうことなのでしょうか?
ビニール袋というのはポリ塩化ビニルを原料とした袋のことをいいます。
当時の上司と彼の会話に出てきたのは「ビニール袋」ではなく「ポリエチレン袋」だったのでしょう。
武野産商では主に合成樹脂素材の製品を取り扱う会社なので、
原料をしっかり把握し特性を理解しながらお客様に対応しなくてはなりません。
ですので、当時の上司は目の前の製品がどういう原料なのか常に疑問を持ち学びなさいという気持ちが「ビニール袋言うな」には込められていて、
それを彼も入ってくる後輩たちに伝えているのだと思います。
さてさて、では。「ビニール袋」と「ポリエチレン袋」・・・何が違うのでしょう?
見た目や触った感じの違いはほとんど分かりません。
ただ、日本では「ポリ塩化ビニル(通称:塩ビ)」と呼ばれる原料はほとんど使うことがなくなりました。
今、主流となっているのが「ポリエチレン」と「ポリプロピレン」を原料とした、通称ポリ袋と呼ばれるものになっています。
じゃぁ、ビヨーンと伸びる袋とカサカサする袋は何が違うのでしょう。
次回は「ローデン♪ハイデン♪」です。